2019.06.09

「元気に食べてますか?」@東京

  • 開催日: 2019年6月9日(日曜日)10:00~17:15
  • 開催地: 東京都足立区
  • 会場: 北千住駅東口(電大口)ロータリー
  • 実行委員長: 佐々木 淳

WAVES東京を終えて

WAVES東京を無事に終了することができました。
全国からご参集くださいましたパワフルな専門職の皆様、本当にお疲れ様でした。
そして、実行委員・事務局・運営ボランティアの皆様、理事長の東口髙志先生、多大なるお力添えをありがとうございました。皆様に心より感謝申し上げます。
実行委員長としては、大きな事故なく終えることができて、ほっとしています。

開催地となった足立区・北千住では約300人の地域住民の方々に身体計測と栄養に関する情報提供を通じて濃厚なダイレクトリーチができました。開催にあたっては足立区役所や足立区議会議員、都議会議員の方々も多数関わって下さいました。個人的にも、日頃から在宅医療を通じて直接関わらせていただいている地域に、栄養ケアという「種」をまくことができたことを、本当に感慨深く思っております。

WAVES東京には、小池百合子東京都知事や大手流通企業の方々も視察に来られました。
「社会栄養学」の重要性、医療にとどまらない「食力」のコンセプト、そして強い使命感に基づいて行動する医療プロフェッショナル集団としてのWAVESの存在をしっかりとアピールすることができたのではないかと思います。
改めて、WAVES東京開催にあたり、ご協力くださいましたすべての方々に心より御礼申し上げます。

実はWAVES東京、当初は銀座での開催を目論んでいました。
銀座ロータリークラブや銀座通り商店会など、さまざまなルートからのアプローチを試みましたが、壁は高く、乗り越えるためには少し時間が足りませんでした。ご尽力くださいました町亞聖さん、湖山医療福祉グループの湖山泰成代表には改めて感謝申し上げます。

もし銀座がだめなら北千住で開催しよう、と心の中で決めていました。
北千住は私の大好きな街です。私たちのクリニックがあり、地域の事情も熟知しています。研修会場にできる大学や公共施設が複数あり、実践会場に最適な商店街には元気なSG,SBがあふれています。何より、地域住民として地域に密着した活動を展開されている信頼できるパートナー、西村直之さんの存在がありました。

しかし、北千住での開催も一筋縄では行きませんでした。
当初、研修会場に想定していた大学のキャンパスはどこも国家試験のため使用不可ということが判明。商店街に立地する東京芸術センターも先約が入っていました。区役所は区立公園の使用を許可してくれましたが、実践会場に適した立地のものはありませんでした。

その後、紆余曲折を経て、実践会場は北千住駅東口の交通広場、研修会場は足立区生涯学習センターに確定しました。足立区役所が全面的にご協力くださり、警察署からの道路使用許可等もスムースに得ることができました。

東京都に後援の相談に伺った際には、以前から在宅医療関係で面識のあった方々がご対応下さり、WAVESの活動の趣旨をスムースにご理解いただけました。東京都もフレイル対策を行政施策として打ち出しつつあるタイミングでもあり、都知事の視察も決定しました。

WAVESの開催に実行委員として関わらせていただくのは初めてのこと。
「なんとかなるだろう」という楽天的な気持ちで実行委員長を引き受けたものの、当初の見込みの通りには進まず、段取りの多さに身動きができなくなってしまいました。

フリーズしている私の代わりに開催経験のある委員の方々がテキパキと指示を出してくださり、あっという間にドリームチームが完成。秋山先生や東口先生ご自身まで動いてくださり、なんとか当日を迎えることができました。

当日は不安定な空模様となりました。
タイトなスケジュールに加えて、研修会場から実践会場までは徒歩15分という距離。さまざまな不確定要素が混在する中、東京都から都知事視察に関する分秒刻み・メートル刻みの事前指示。そして、小池都知事が会場に到着された際には緊張感がマックスに。

東口先生とともに小池都知事にアテンドをさせていただきました。
小池都知事はフレイルの背景にある低栄養や活動性の低下、口腔機能の低下などの問題について、すでに十分な認識をお持ちでした。東口先生の解説を聞きながら、舌圧や下腿周囲長などの身体測定や、高齢者向けの栄養補助・嚥下補助食品などについて視察されました。そしてテレビカメラの前で、医療だけでなく社会全体で高齢者の栄養をサポートできることの重要性と、そこにビジネスチャンスとしての側面があることを企業向けにもしっかりとアピールしてくれました。
小池都知事ご自身にも握力とピンチ力の測定を体験していただきましたが、”Super Range”でした。きっと年齢に関係なく、これからも活躍を続けていただけると思います。

東口先生は「あとはみんなを信頼しよう、楽しもう!」と。
これはとても大切なキーワードだと思いました。

課題解決に向けての使命感を共有し、それぞれがしっかりと専門性を発揮できる優秀な仲間たちとの協働。究極の多職種連携でした。いま振り返ると大変だったけど、同時に心地よい時間でもありました。反省会では各班から課題を挙げていただきましたが、現場の工夫で臨機応変に乗り越え、しっかりと結果を出すこともできたと思います。

少しでも未来の社会をよくしたい、という情熱をもっている人はたくさんいると思います。それを行動に移すためには、そのプロセスが、成長につながり、そして楽しいものであることが重要であると思いました。WAVESは、地域への啓発活動であるとともに、私たち自身の学び合いの場、そして成長の場でもあることを実感しました。

今後、この活動が、より多くの専門職によって、より多くの地域で展開されていくことを心から願っています。そして、この小さな一人ひとりの行動の積み重ねが、未来をよりよい方向に進めていくのだという確信を持つこともできました。

貴重な機会を頂戴しました東口先生、秋山先生、頼りない実行委員長を支えて下さった中西先生、豊田さん、糟谷さんはじめ経験豊富な実行委員のメンバーの皆様、そして、今回WAVESのメンバーにジョインしてくれた株式会社GRACEの西村さんと訪問看護ステーション・ブロッサムのメンバーの皆様、そして最後に、主催者側として支えてくれた悠翔会の仲間たちに。副委員長を務めてくれた森田さん、なんとしても成功させるという強い意気込みで走り続けてくれた林さん、そして、参加者として、ボランティアとして参加してくれた14人のメンバー。本当にありがとうございました。

元気に食べてますか?@東京
実行委員長 佐々木 淳